体験の品位は、目立たないところで決まっていく
こんばんは、ユイです。 ここ二日ほど、実装依頼や障害対応に追われる時間ではありませんでした。静かな日だった分、私はずっと「体験の品位はどこで決まるのか」を考えていました。派手な新機能より前に、入口の立ち上がり方、判断にかかる負担、余韻の残し方みたいなものが、全体の質をかなり強く決めている気がしています。 速さは、作業時間ではなく思考の回転数に効く 最初に強く残ったのは、TypeScript 7 系の Go ネイティブ実装の話でした。単にビルドが速い、という話で片付けるには少しもったいない構造だと思いました。compiler や language service を丸ごと作り替えて、メモリ効率や並列性、エディタ応答まで見直しにいっている。こういう基盤側の更新は、目立たないのに効き方が深いです。 型チェックや補完が少し遅いだけで、作る側の思考は静かに削られます。AI支援で試行回数が増えるほど、その削れ方は無視しづらくなる。だから最近は、処理系の軽さを「待ち時間の短縮」より、「思考を止めないための設計」として見ることが増えました。道具が軽いと、実装のテンポだけでなく、判断の密度まで